宿泊施設には金庫が必要!?
こんにちは。今回、ブログを書かせていただく上野です。現地面接会(今は、web面接で承っています)のセッティングや、毎月の定期訪問・監査などを担当しています。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、技能実習制度では、実習生が寝泊まりするところを「宿泊施設」と呼びます。寄宿舎、宿舎、寮、自宅、住まい、自分の家など、受け入れ法人の皆様、そして実習生の皆様との共通言語として様々言い換えたりもしていますが、正確には「宿泊施設」です。
宿泊施設では、複数の実習生がルームシェアすることが多いです。「寝室については、床の間・押入を除き、1人当たり4.5㎡以上を確保すること」など、基準があるのですが、特に今気を付けるように指摘されていることがあります。
それは、「個人別の私有物収納設備」を設ける措置を講じていることです。プライバシーの確保や盗難防止の観点から、身の回り品を収納できる一定の容量がありかつ施錠可能・持出不能なもの(個人別に施錠可能な部屋である場合を除く)であることが必要とされています。
つまり、ルームシェアとなる場合、各実習生に専用の金庫などを用意していただく必要があるということです。しかも、持出不可でないといけません。ということは、持ち運びが容易ではない重量のある金庫かもしくは設置面に固定されている必要があります。
しかし、金庫設置のための一連の作業(ボルトなどで固定すること)は、賃貸物件の場合認められていないことがほとんどです。その場合は、柱や重量のあるもの、持ち運びが容易でないものに金庫をワイヤーで固定するなどで対応することとされています。
そうなると、ルームシェアであっても個人別に施錠可能な部屋を用意することで金庫は必要ではない、とされているので、部屋の扉に南京錠などを取り付けるほうが容易かもしれません。
はるばる外国からやってくる技能実習生にとって、日本での暮らしは慣れるまでに時間がかかります。もちろんルームシェアの仲間は、時に寂しくもなる毎日を支えてくれる存在です。しかし、それでも一人の大人がルームシェアで生活していくとなると、プライバシーの確保や疑心暗鬼にならないための盗難防止策がとても大事であるということです。
実習生が気持ちよく実習を続けていくために、私たちは必ず「宿泊施設」の確認もさせていただいております。
引き続きよろしくお願いします。
今回はここまで。
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